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帳簿と確定申告の進め方

電子取引データの保存方法:PDF請求書をフォルダーで管理する手順

適用対象: 2026

メールや購入サイトで受け取った請求書・領収書は、電子データのまま、後から探して表示できる形で保存します。

少量なら、フォルダーに原データを置き、日付・金額・取引先の索引と、訂正削除を防ぐ運用を組み合わせる方法があります。

ファイル名を付けるだけで終えず、表示・検索・取り出しまでできることが大切です。

電子取引と紙のスキャンは別の扱い

メールのPDF請求書、購入サイトで受け取る領収書、取引情報を記載したメール本文は、電子取引データの保存対象になります。

自分から電子で送った請求書等も対象なので、受領分だけでなく発行分も残します。

一方、紙で受け取ったレシートを撮影するのはスキャナ保存、会計ソフトで作る帳簿は電子帳簿の区分です。

この記事は2024年1月以後の電子取引を、通常の保存方法で管理する個人事業主を対象とします。

国税庁の令和8年7月版Q&Aでは、それぞれの対象と保存要件が説明されています。

出典1

受け取ったデータに索引を付ける

メールにPDFが付いていればそのPDFを保存し、取引情報が本文にしかなければ本文も残します。

購入サイトでは保存期間や退会で再取得できなくなることがあるため、自分で管理できる保存先へ取り込むと安心です。

請求額や相手先、明細の一部が欠けた画像では、取引全体を説明できません。

以下は9月に受け取った架空の3件を、索引とファイル名で管理する例です。

受け取ったデータに索引を付ける
索引ID取引日金額取引先ファイル名の例
E0012026年9月2日11,000円A通信20260902_11000_A通信_E001.pdf
E0022026年9月10日22,000円B制作20260910_22000_B制作_E002.pdf
E0032026年9月21日3,300円C文具20260921_3300_C文具_E003.pdf

合計は36,300円です。

日付や金額は原資料の取引情報に合わせ、索引だけを銀行引落日や別の金額へ書き換えないようにします。

帳簿の摘要にE002などの索引IDを入れれば、記帳した支出からPDFまでたどれます。

専用ソフトがなくても、改ざん防止の運用を作れる

電子取引データの保存では、表示できる環境、検索のための情報、訂正削除の防止などを組み合わせて要件を満たします。

訂正削除防止の方法には、タイムスタンプや履歴を残すシステムの利用のほか、事務処理規程を定めて実際に運用する方法があります。

出典1

フォルダー方式なら、国税庁が公開している個人事業者向けの規程サンプルを、実際の保存場所と担当者に合わせて整えられます。

出典2

たとえば「受領したデータは原本用フォルダーへ保存し、修正が必要な場合は理由と日付を記録して訂正版と対応付ける」といった手順です。

規程のファイルを置くだけでは足りず、普段の処理もその手順に合わせます。

誤った請求書が再発行された場合には、元のデータを無言で上書きせず、訂正版の受領日と変更内容が追えるように扱います。

検索の緩和があっても、データ保存は続ける

基本の検索項目は取引日、金額、取引先です。

通常は日付・金額の範囲指定や、二つ以上の項目の組合せで絞れることも求められますが、ダウンロードの求めに対応できる場合には一部の検索要件が緩和されます。

さらに、個人事業者の前々年の売上高が5,000万円以下の場合などは、税務調査でのデータのダウンロードの求めに応じられれば、検索機能の確保自体が不要となる取扱いがあります。

出典1

2026年の取引なら、この売上高の判定対象は2024年です。

「売上が少ないからデータを残さなくてよい」という制度ではないため、原データの保存は続けます。

保存できたかは、探して開くところまで確かめる

索引から原資料へ戻れるようにする。詳しい内容は直後のテキストと本文に記載。
索引から原資料へ戻れるようにする。本文の表・具体例から要点を抜粋。詳しい条件は本文で確認できます。
図の内容をテキストで読む
  • 索引から検索できる:この例での確認結果:E002にB制作・22,000円を登録
  • 原資料を表示できる:この例での確認結果:PDFの全ページと文字を確認
  • 帳簿とつながる:この例での確認結果:摘要のE002から同じPDFに戻れる
  • 本文の表・具体例から要点を抜粋。詳しい条件は本文で確認できます。

上の例なら「9月10日、22,000円」からB制作のPDFを見つけ、全ページを開いて内容を読めるかを確かめます。

次に取引先名からも同じ資料を探し、データを外へ取り出せるかを見ると、日常の検索にも税務確認にも使えるかが分かります。

保存できたかは、探して開くところまで確かめる
確かめることこの例での確認結果
索引から検索できるE002にB制作・22,000円を登録
原資料を表示できるPDFの全ページと文字を確認
データを取り出せる元のPDFをコピーして開ける
訂正を追える訂正版があれば元資料と変更理由を記録
帳簿とつながる摘要のE002から同じPDFに戻れる

バックアップは元データと索引の両方を残します。

保存期間は資料の種類や所得税・消費税の要件で決まるため、一年分の作業が終わったら削除する運用にはしません。

紙のレシートも含む日々の整理は、領収書をためない保管方法にまとめています。

証憑と帳簿を一緒に扱うOpenTaxの使い方

保存したPDFを記帳にも使うなら、OpenTaxの証憑保管とAI連携を組み合わせる方法があります。

連携したAIが資料を解釈して記帳を依頼し、OpenTaxに登録された確認待ちの仕訳を人が確認して確定します。

たとえばB制作の22,000円なら、日付・内容・金額を原PDFと照合してから帳簿へ確定する流れです。

OpenTaxへのアップロードだけで電子帳簿保存法の全要件を満たすと決めず、索引や訂正削除防止を含む実際の運用も合わせて整えます。

ソフト本体は無料で、保存先や連携するAIサービスの料金が別にかかる場合があります。

AIに銀行明細の登録を頼むと、37件の仕訳が確認待ちとして並ぶOpenTax公式LPのデモ画面
OpenTax公式LPの銀行明細デモ。AIが登録した仕訳を「確認待ち」画面で確かめます(取引・金額は説明用)。 画像を選ぶと拡大できます。

参考資料・出典

制度・公開機能は2026年10月3日に確認しました。

  1. 国税庁:電子帳簿保存法一問一答 電子取引関係(令和8年7月)
  2. 国税庁:事務処理規程などのサンプル
  3. OpenTax:機能と利用方法
  4. OpenTax:現在の対応範囲

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