無料のクラウド会計はある?個人事業主向けWebサービスとOpenTaxの違い
適用対象: 2026-10-02
白色申告をブラウザで進めたいなら、やよいの白色申告 オンラインのフリープランを継続無料で使えます。
青色申告向けの国内クラウド会計は、初年度無料や期間限定のお試しが中心です。
本体無料のWeb型ソフトにはOpenTaxやFrappe Booksもありますが、運営会社のサービスへ登録する使い方とは、保存先や更新の担当が異なります。
白色なら、継続無料のWebサービスがある
専用の帳簿ソフトをPCへインストールせずに始めたいなら、まずは提供会社のWebサービスが候補です。
アカウントを作り、サービスの画面へログインして使います。
| サービス | 無料条件 | 記帳・申告で知っておきたいこと |
|---|---|---|
| やよい白色・フリー | 継続無料 | 白色の帳簿と申告に対応、有人の操作質問サポートは対象外 |
| やよい青色・セルフ | 対象者は初年度無料 | 決算・申告まで対応、次年度から年11,800円 |
| freee会計 | 一定期間のお試し | 申告内容の入力まで、申告書出力は有料 |
| MFクラウド確定申告 | 1か月トライアル、未契約も一部無料 | 未契約は年間50仕訳、事業所得の申告書出力は有料 |
※2026年10月3日確認、やよいの年額は税抜です。
「ブラウザで開けること」と「毎年無料で使えること」は別なので、青色申告の候補は無料期間の終わりまで含めて選びます。
やよい青色の初年度無料は、1事業者1回、2027年3月15日までの申込みが対象で、決済情報の登録と次年度の自動更新があります。
最大2か月の無料体験版では決算・申告ができないため、申告まで使える初年度無料とは区別してください。
詳細はやよいの無料条件で確認できます。
本体無料のWeb型のオープンソース会計も、ブラウザで使える
オープンソースのWeb型会計ソフトは、コードが公開され、自分の運用環境にアプリを置いて使う方式です。
画面はブラウザで開けますが、ソフト本体の料金とは別に、ホスティングやデータ保存先の費用を考えます。
OpenTaxは、個人事業の帳簿とAI連携に使う
OpenTaxは、日本の個人事業主の事業所得を対象にした会計ソフトです。
複式帳簿、損益計算書・貸借対照表、見積書・請求書、証憑保管、固定資産を扱えます。
普段のChatGPTやClaudeをつなぎ、領収書や銀行明細から記帳を依頼できるのも特徴です。
AIが解釈した内容をOpenTaxへ記録し、人が画面で確認してから仕訳を確定します。
ソフト本体は無料ですが、「公式サイトへ無料登録するだけで保存もAIも無制限」というサービスを意味するものではありません。
Frappe Booksは、現行版がWeb型へ変わっている
Frappe Booksは、請求書・支払い・在庫・複式会計のレポートなどを扱うオープンソース製品です。
現行の公式案内では、自分のサーバーへインストールしてブラウザで使う方式になり、旧デスクトップアプリはサポート終了とされています。
古い紹介記事にある「無料のPCアプリ」という説明だけで選ばないようにしましょう。
日本の所得税申告書やe-Tax送信を一式で扱う根拠は確認できていないため、日本の個人事業では、帳簿の集計を別の申告手段へ渡す前提で検討します。
保存と更新を誰が担うかで比べる
図の内容をテキストで読む
- アプリの提供・更新:提供会社のWebサービス:提供会社。自分の環境で使うWeb型のオープンソース会計:自分の運用環境で管理
- 保存先:提供会社のWebサービス:サービス側。自分の環境で使うWeb型のオープンソース会計:構築時に選んだ保存先
- 契約をやめたとき:提供会社のWebサービス:閲覧・出力制限を確認。自分の環境で使うWeb型のオープンソース会計:データとバックアップを自分で維持
- 本文の表・具体例から要点を抜粋。詳しい条件は本文で確認できます。
| 比較点 | 提供会社のWebサービス | 自分の環境で使うWeb型のオープンソース会計 |
|---|---|---|
| アプリの提供・更新 | 提供会社 | 自分の運用環境で管理 |
| 保存先 | サービス側 | 構築時に選んだ保存先 |
| 費用 | プラン・無料期間による | 本体料と保存・ホスティング費を分ける |
| 契約をやめたとき | 閲覧・出力制限を確認 | データとバックアップを自分で維持 |
| AIへの入力依頼 | 製品ごとの対応範囲 | OpenTaxでは外部AIと連携可能 |
どちらもブラウザで操作できますが、端末にファイルが残っているだけでは、クラウド側のデータの控えになっていないことがあります。
帳簿の出力と、元の領収書の保管を一緒に考えると、あとで探す場所が分かりやすくなります。
入力・保存・申告を、実際の使い方で確かめる
使い始めるときは、取引に使う口座、開始残高、領収書を保存する場所を準備します。
銀行やカードの同期を使いたい場合は、製品の対応金融機関を確認し、実際の明細を取り込めるかを見ます。
OpenTaxへAIを通じて明細を渡す方法は、銀行との常時自動同期とは別です。
領収書1枚で、端末をまたぐ作業まで試す
比較用の架空の領収書を1枚用意し、取引の記録と証憑の添付を試します。
次に別の端末で同じ記録を開き、取引と領収書の対応を確認します。
最後に帳簿を出力し、端末へ保存して開き直せば、入力から持ち出しまでを一通り試せます。
Linuxやスマートフォンで使う人は、画面が開くだけで全機能が公式対応しているとは判断せず、利用端末の対応表と必要な操作を確認してください。
OS別の選び方は、Mac・Linuxの無料会計ソフトで整理しています。
e-Taxのファイル出力と提出は別の工程
「e-Tax対応」という説明には、直接送信するものと、送信用ファイルを書き出すものがあります。
OpenTaxのe-Tax用ファイル出力は、青色申告決算書の一般用と確定申告書の一部に相当する範囲です。
確認待ちの仕訳が残る年度は出力できず、出力後もe-Taxソフト等で内容を確認する必要があります。
クラウド上の税額プレビューが表示されても、それだけで申告が終わるわけではありません。
記帳から提出までの選択肢を広く比べたい方は、無料会計ソフトの比較も参考にしてください。
AIと一緒に日々の記帳を進めたいなら
ブラウザで帳簿を管理しながら、領収書や明細の入力もAIへ頼みたいなら、OpenTaxが候補です。
本体無料で、AIの登録した仕訳を確認してから確定する流れを使えます。
毎日の帳簿、請求書、証憑、固定資産を同じ場所で扱えるため、入力と確認を行き来しながら経理を進められます。
保存先や連携するAIサービスの費用は別に考え、使い慣れたAIと帳簿をつなぎたい方に向いた選択肢です。

参考資料・出典
料金・機能は2026年10月3日確認。
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